大学1年生に読んで欲しい本2選(新入生だったころの気持ちを思い出したい上級生でも可) part2
今回紹介する本は、住野よるさんの「青くて痛くて脆い」です。
(住野よるさんといえば「君の膵臓を食べたい」の印象が強いと思いますが
他の本も結構面白いですよ。
また、住野よるさんが男だということもあまり知られていないみたいですね。)
それでは、さっそく紹介していきます。
1、本のストーリー
主人公は大学1年生の田端楓。(以下、僕と表記)
僕は人に不用意に近づきすぎないことを信条とし、平凡な大学生活を望んでいた。
ある日、僕は秋好寿乃と出会った。
当初は授業中に空気の読めない質問を連発していた彼女と関わることを避けていたが、次第に彼女の性格に惹かれていった。
僕と秋好は「モアイ」というサークルを設立した。
サークルの目的は大学4年間でなりたい自分になるということだった。
モアイは僕と秋好にとってかけがえのない居場所だった。
それから3年後。
僕は就職活動をしていた。
就職活動のばかばかしさを感じつつも、それなりの大学生活を送っていた。
あの日笑った秋好はもうこの世にいないけれど。
「モアイ」は設立メンバーなき今でも活動を続けているらしい。
現在のモアイは就職活動を支援する交流会などを行う巨大なサークルに変わり果てていた。
大学内ではモアイに関するよくない噂を聞くことも多かった。
僕は僕たちが作ったモアイを取り戻すために
モアイの悪事を調べ上げ、
自らの手でモアイを破壊することを決めた。
2、ここに注目してほしい
・なぜモアイは変わり果ててしまったのか。
・変化することと、変化せずにいることの正しさ。
3、こんな人に読んで欲しい
・大学生活に希望を見出せない人
(今年は特にそう感じている人が多いのではないかと思う)
・サークルに加入する気がない、もしくはどのサークルに入るべきか悩んでいる。
・あらすじを読んで物語の最後を見届けたいと感じた人。
・秋好はもうこの世にいないという表記に違和感を感じた人。
4、映画化
「青くて痛くて脆い」は映画化が決定していて
2020年8月28日に公開されます。
詳しくはこちら↓
予告映像がとても素晴らしいのでこれもぜひ見てほしい。
(サイトや動画の中で
『君の膵臓を食べたいの』住野よるが、『キミスイ』の価値感をぶっ壊すために書いた衝撃作!
誰も見たことがない青春サスペンス
との表記があるのですが、
これらの表記は私がこの本に対して抱いたイメージとはかなり違います。)
映画を見たいと思った方は、
映画を見る前に原作本を読んでおくことおすすめします。
(なぜなら、自分の頭の中で田端楓や秋好寿乃というキャラクターをさせてほしいと思うからです。
また、映画のようにサスペンス要素を全面的にアピールしていては
この本の本質が伝わりづらくなるのではないかと考えるからです。)